仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

お問い合わせ

メニュー

仙台国際日記(ブログ)

今週のiタイム~理想の家~

2019.09.03

久しぶりにiタイムについて。

8月28日(水)初級後半クラスで「理想の家」をテーマに授業をしてみました。


190903①.jpg


授業の流れは、というと、


 ①1人に1枚、中央部分に3階建ての家の枠組みだけを印刷した、A3サイズの紙を配布。

 ②「理想の家」を絵で表現することと、絵は完成後に説明を加えて発表する旨を伝える。

 ③制限時間(今回は90分中60分としました)を設け、書き始めてもらう。


と、まずはここまで。

...60分が経過し、完成した作品の一部がこちら!


190903③.jpg


家の内部についてはもちろん、余白部分には庭や立地、同居人なんかも書き込んでありますね。

右の絵の家にいたっては、立体的になっています。


そもそも絵の好きな学生たちが多いのか、「発表」に追い込まれたのかはわかりませんが、

何と全員が休み時間も全く休まずに、黙々と書き続けていたのが印象的でした。


190903②.jpg


さて、再び授業の流れに戻ります。

上記①~③の後は、


 ④3~4人の小グループを作り、そのグループ内で自分の「家」について発表・説明。

 (今回は、発表・説明の時間を1人につき1分としました)

 ⑤各グループの中から、絵と発表の両方の出来から代表者1名を選出してもらう。

 ⑥選出された代表者が全体に向けて、スクリーンに映し出した「絵」を見せながら発表。その後、質疑応答。

 ⑦今日の授業についての感想などを求め、またこちらからの助言を加えるなどしてクロージング。


小グループ内での発表(上記④)については、私は全員のものを見聞きすることはできませんでしたが、

全体的には和やかかつ賑やかで、非常にいい雰囲気でした。


また、⑥の全体へ向けての発表は、さすがに選出されただけあって、絵も発表も上々の出来でした。

ただ、「発表慣れ」していないのでしょう、体の向きや声量、立ち居振る舞いに課題がある学生も。

そのあたりは改善例を示しながら、⑦で指導・助言を行いました。


こうして振り返ってみると、それなりにまとまった構成かなとも思うのですが、

もちろん反省点もいくつかあります。

それは、


 ❶配布した用紙の「家」の部分が小さすぎたこと。

 (内部を詳細に描き表すには不十分なサイズでした)

 ❷「発表」に使う時間がやや短かったこと。
 (全体の2/3を描く時間に費やしてしまいました)

 ❸すでに学習した関連語彙を掘り起こす時間がなかったこと。

 (これをする時間があれば、発表にも、絵にもいい効果があったかもしれません)


このあたりを改善できるように工夫し、まや実践してみたいと思います。

一人一人の個性や差異が面白さにつながる、楽しい授業でした。



(瀬戸)

ページの先頭へ