仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

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仙台国際日記(ブログ)

Speech Contest 2019 Scripts#12 「日本語を楽しく勉強します」 LI BINGYU (China)

2019.03.22

2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。


当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



日本語を楽しく勉強します LI BINGYU(China)


李


日本語の勉強を始めて半年になりました。いつも「日本語の勉強はどうですか」と聞かれると、「あまり簡単ではないです」と答えていました。日本語を勉強して、いくら努力しても、よい成果は上がりません。ですから日本語が上手に使えるようになるためには、自分に合った楽しい日本語の勉強の方法を見つけるのが大切だと思いました。
 私は日本へ来たばかりの頃、日本語は全然話せません、聞いてわかりません、だから日本人と話すとき、とても緊張しました、その頃は本当に大変でした。
 学校で勉強した内容はうちでもう一回復習していました、友達に借りたの単語の本は毎日20個ぐらい暗記しました。しばらくして、ある日、家に帰ろうと地下鉄を待っているとき、となりの人の話の意味が突然わかりました、びっくりしました、意味はだいたい分かりました、これは本当ですか、自分が信じられなかったです。
 でも、地下鉄で毎日放送されている同じ内容が、少しずつ理解できました。それ以来、日本語の勉強たいする興味がもっと高くなりました。生活の中で、野菜や動物の名前とか、日本人がよく使う言葉とか、聞いたらすぐ携帯電話のノートにメモしていました、そして、それをよく見ました。アルバイトのときも、知らないの言葉を聞いたら、日本人の同僚に教えてもらって、ポケットの中にいつも入れている小さいノートに書いて、帰ったら、もう一回暗記していました。日本での生活はだんだんいろいろわかるようになり楽しくなりました、緊張しなくなりました。
 日本語を勉強する最良の方法は自分に合う方法を見つけることです、どんな方法で勉強しても、自分が楽で楽しいと感じることが大切なのです。私は今、日本へ来たばかりの頃より、日本をよく知っています、将来は日本で暮らしたいです、だから、もっとも努力して日本語を勉強しなければなりません、そのためにも、これからも自分に最適な方法を考えて勉強していきたいです。
 みんなさんの日本語の勉強はそうですか、楽しいですか、どんな方法で勉強していますか。



外国語を学ぶ苦労と工夫、そして歓びがこちらに伝わってきます。
私は経験したことがないので共感することができませんが、
「となりの人の話の意味が突然わかりました」とあるように、
外国語が「わかる」から「わからない」へは、ある転換点が存在するのかもしれませんね。
これは今後、学生たちを指導していく上でも役立ちそうな、示唆に富んだトピックだと思います。
勉強になり、考えさせられもしました。



(瀬戸)

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