仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

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仙台国際日記(ブログ)

Speech Contest 2019 Scripts#5 「日本の思い出に残る日」SHERPA DIKU(Nepal)

2019.03.19

2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。


当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。




日本の思い出に残る日  SHERPA DIKU(Nepal)


IMG_1132.jpg


 私はこどものころから雪がとても好きです。今でも仙台に雪が降るとききもちがいいです。ネパールに住んでいるところではあまり雪が降らないですから私は仙台に来て初めて雪を見てうれしかったです。1年前、私はネパール人とベトナム人友だちと3人一緒にスキーをしに泉区へ行きました。そのところまで行くのに1時間半かかりました。とても遠いです。みんな仙台駅にあつまって地下鉄から行きました。そしてバスにのるためにバスのりばまで行きました。でもバスをまちがえってこまりました。とてもたいへんでした。あとでバスのりばにいる、しらない日本人がてつだってくれました。おばさんとおじさんはとてもしんせつでやさしかったです。ふたりはスキーのところまでつれていってくれました。さいごにありがとうございますといいました。そのときとても寒すぎました。そこには人がたくさんいました。それだけじゃなくて雪がたくさん降ってとてもきれいでした。私がスキーをするのは初めてだったので私はとてもこうふんしていました。そして友だちと一緒にスキーのふくとくつをはいていきました。そのあとスキーを始めました。始めたときなんかいもラインよりもとおくへすべりました。それを見てみんなが笑いました。とてもはずかしかった。すこしあとでなれました。とてもたいへんだったけどたのしかったです。2時間ぐらいスキーをしたりあそんだり写真を撮ったりしました。そしてそこでじぶんでつくったりょうりを食べました。りょうりはとてもおいしかったとともだちからいわれました。それでまたバスにのってうちへかえりました。とてもつかれました。
 今でも私はその写真を見たときその日を思い出します。ときどき、友だちがスキーをしに行くとき私はアドバイスをします。どうやって行きますかとかいくらぐらいかかりますかとかいろいろな質問をしてきます。スキーをするとききをつけることがたくさんあります。たとえばすべりやすい、とてもさむい、けがもするなどです。そのことにきをつけるとたのしくスキーをすることができます。私はいつでも雪が降るときその日を思い出します。
 きょうは、私の日本でたのしいことについてお話ししました。みんなさんはどう思われるでしょうか。




ネパールと聞くと、山頂を雪に覆われたエベレストを真っ先に想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、彼女の文にもある通り、場所によっては雪がほとんど降らない地域もあるのだそうです。
だから「日本の思い出に残る日」=初めてスキーをした一日、になるわけですね。
2018-2019の冬は雪が少なかったので、そういう意味では残念だと感じている学生が、実は多いのかもしれません。
そんな人たちのためにも、今年の冬は(ほどよく)雪が降りますように。



(瀬戸)

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