仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

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仙台国際日記(ブログ)

padletを使った「会話」授業①

2021.05.18

この4月から、1クラスと2クラスで週に1回45分、「会話」の授業を行っています。
「会話」と括弧書きにしたのは、いわゆる会話とはちょっと毛色が異なるからです。
そのあたりの説明は後回し、まずは「会話」の授業を始めた経緯から書いていきます。

「会話の授業を!」あるいは「授業にもっと会話を!」という学生の声は、以前にもありました。
そこで当校では10年ほど前からiタイムという時間を設け、学生たちのアウトプットの機会を作ってきました。
iタイムは会話以外のアウトプットや様々な形のインプットも混ぜ込み、学校の特色の一つにもなりました。

iタイムを創設してから上記の「声」はあまり聞かれなくなったのですが、昨年再燃した感が...。
年度末の作文「もっといい学校にするためのアイデア」にも以下のような意見が散見されました。


・会話の授業がほしいです。私にとって一番怖いのは漢字ではなく、会話です。
・会話の機会が少ないです。授業中にももっと機会があればいいと思います。
・会話授業とか日本語をもっと使える時間が増やした方がいいです。


昨年度になって、これらの意見が急に「再燃」してきた背景には、おそらくコロナ禍が影響しています。
つまり対面授業では口頭でのアウトプットに制限があり、それが会話不足感に繋がったのでは、ということ。
コロナ対策を緩めず、学生(=卒業生ですが)たちの声にも応えるためにはどうすればよいか...。
考えた末、今年度はiタイムの他に、よりアウトプットを重視した「会話」授業を行うことにしたのです。

繰り返すようですが、状況から見て、当面コロナ対策は緩められません。
マスク着用の上でも、二人が向かい合ったり数名が集まった形での、近距離での会話はできません。
そこで、対面でもツールを経由してなら「会話」ができるのではないかという案が浮かび上がりました。
そのツールとして採用したのがpadletです。
padlet自体やその使い方についてはサイトをご覧になった上で一度お使いいただくのが近道ですので割愛。
ただpadletのサイトのトップ画面にあるフレーズは「確かに!」と共感できますので載せておきます。

「共同作業をよりスムーズに。もっと効率的に。」
「見やすく、楽しく投稿できる美しいボード」
云々...

使われたことがない方は「?」でしょうが、まさにこれがpadletを使用している理由とも重なります。
文字だけで書いても言わんとしていることがよくわからないと思いますので、下の写真をご覧ください。

無題.jpg
<「会話」授業で使用しているpadletのスクリーンショット>

あるテーマについての自分の意見や経験を、それぞれが日本語で話し、そのビデオをpadlet上にアップする。
これがこの授業での大きな課題、上記の「共同作業」にもあたるかと思います。
padletでは簡単に撮影→編集→投稿ができるので、この作業が「スムーズ」「効率的」にできます。
また他のツールではビデオが縦に並ぶことが多いと思いますが、padletでは写真のように横に並べられます。
写真では見切れていますが、実際には左右にも数名分のビデオが続きます。
縦にスクロール/スワイプすれば、AさんならAさんのビデオ(に関するコメント等)の履歴も見られます。
これが「見やすく」「美しい」ので、「楽しく投稿できる」人もいるでしょう。
私もまだまだわからないことだらけですが、padletについて少しはおわかりいただけたでしょうか。

で、授業はどのように行っていて、感想や成果はどうなのかということになるでしょうが、それは次回。
「②」としてまとめようと思いますので少々お待ちください。


(瀬戸)

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