日本語教師養成講座とのコラボレーション

2021.01.14

小学校から大学まで、当校ではこれまでにも様々な教育機関と連携・協働を行ってきました。
この度、新たに日本語教師養成講座とも繋がりを得、新たな連携が展開しつつあります。

きっかけはヒューマンアカデミー仙台校の日本語教師養成講座の先生と、とある場で知り合えたこと。
「いつか、こんなことができたらいいですね～」とその日はそれで終わったのですが...。
以後トントン拍子で事が進み、僅かな時間で受講生の方々と当校学生とのオンラインセッションが実現。
12月に１回目、そして1月8日に２回目を開催することができました。


＜会の最後に集合写真。1月8日に行った、２回目のセッションで＞

１回目も２回目も約90分、以下のような流れで行いました。

①ZOOM上に参加者一同集合
②主旨とスケジュールの説明
③３～４人程度（受講生の方１人：当校の学生数名）の小グループに分かれて１回目のフリートーク
④組み合わせをかえ、再度３～４人程度の小グループで２回目のフリートーク
⑤メインルームに全員を戻し、意見・感想を訊くなどしてクロージング
⑥事後アンケートに記入してもらう

１回目は受講生の方々６名、当校３クラスの学生11名が参加。
２回目は受講生の方々３名＋上述の「先生」、当校側は１クラスの学生13名が参加しました。
以下、両回の事後アンケートで印象的だったコメントをいくつかご紹介いたします。

【ヒューマンアカデミー仙台校日本語教師養成講座の方々から】

・現在、ボランティアで日本語を教える活動をしていますが、このようなZOOMでの交流会ももっと参加したいと思うと共に、ヒューマンに限らず日本語教師になる勉強の過程で、必ずこのような交流会などを持てる授業があると、私たちにとっても、そして未来の日本語学習者にとっても有益ではないかと感じました。（Mさん、１回目）　

・皆さん、しっかり勉強されていて、それをもっと引き出せるかは、こちらの会話の仕方でもあり、勉強すべきことが見えました。ベトナムの方はボランティア活動でN4レベルに接していましたが、N2だとかなりの会話力ということを知り驚きました。（Aさん、１回目）

・留学生にとっては、教室でもなく、仕事でもなく自由に日本語を運用できる（試してみる）場があるのは大きいと思いました。また、同じクラスメートであっても個人的なことを話し合う場としても意味があると思います。ヒューマン受講生にとっては人材育成の場となるので、終了後にフィードバックを行うとその効果が高まると思いました。今後も継続的に行ない、多くの受講生に参加して欲しいです。（Yさん、２回目）

【当校の学生たちから】

・コミュ二ケーションのとき、だんだん自信になります。今はまだ下手でも練習を重ねるうちにできるようになると思います。今日は私の勉強の役に立ちました。（Dさん、ベトナム、１回目）

・とても良かったです。こうした授業をできれば日常的な会話の練習にもなると思います。時々は学校の先生以外の先生とか人と色々経験を教えてもらえたらいいなと思います。（Rさん、ネパール、２回目）

・楽しかったです。だいたいクラスメートとあまり話さないので、今日いい機会でした。オンライン会話なので、安全で、自由に話せて、みんなの話も聴くことができた。（Sさん、スペイン、２回目）

この他のコメント、回答も驚くほど肯定的・高評価でした。
当初の想定以上の効果が、双方の参加者にあるのではないかと感じます。
とりあえず、来月にもう１回、同様のセッションを計画しています。
その後は現状では未定ですが、この繋がりを継続させ、可能なら発展させてもいきたいと考えています。


（瀬戸）