仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

お問い合わせ

メニュー

仙台国際日記(ブログ)

地元紙に学生の投書が掲載されました!#2

2021.02.16

地元紙・河北新報の「声の交差点」という投稿コーナーに、当校の学生7名の投書が掲載されました。
これは9月に中上級のクラスで行った作文の授業で、テーマを「投書」にしたことが始まりです。
掲載されることを最終的な目標に、日本での生活の中で感じることを自由に書いてもらいました。

その結果、11月から1月にかけての7回に分かれて、7名の「声」が紙面の一角に彩りを添えました。
事情があって全員分をここでご紹介はできませんが、4名分について4回に分けてご紹介していきます。
1回目は、1クラスのズオンさん(ベトナム)のものを取り上げました。
今回は、同じく1クラスから、スペインのサラさんの「声」です。


サラ.jpg


■責任重い保育士 尊重して
サラ・ガルシア 30歳
(仙台市青葉区・留学生)
 私はスペイン人ですが、日本の保育士の待遇は、あまりよくない気がします。保育士が退職する理由の一つは、責任が重いにもかかわらず給与が低いからだと思います。
 保育士の仕事は小さいミスでも、大きな問題になってしまいます。自分の大切な子どもを預けるのだから、保育士は信頼されなければなりません。
 また、保育士は、たくさんの子どもの面倒を見る必要があります。栄養や健康の管理、子どもの成長の手助けなど、さまざまなにニーズにも応えないといけません。そのため、保育士はストレスが、かなりたまっていると思います。
 日本の保育所の費用は高いと言われていますが、安全な場所で子どもを預けることができなかったら、困るでしょう。
 それに新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事が不安定になっている保護者もいます。そのことを考えると、保育所がなければ、ますます自分の仕事ができなくなってしまいます。
 保育所の役割はとても大事なので、保育所で働いている人を、もっと尊重しなければいけないと思います。


「保育所の費用」については、2019年10月から無償化されましたが、「保育士の待遇」はどうなのでしょう。
おそらくサラさんが指摘するように、依然として「あまりよくない」のではないかと思います。
少しずつでも改善していくよう、私たちも、小さいながらも「声」を上げていくべきではないでしょうか。


児童館で働く、子ども好きのサラさんのこの意見。
あなたは、どうお考えになりますか?



(瀬戸)

ページの先頭へ