書き初めの授業の進め方

2022.01.27

今年も、毎年恒例の書き初めを全クラスで行いました。
「毎年恒例」としている理由は大きく２つ、漢字学習と日本文化体験を兼ねた活動であるからです。
過去にも書き初めについては様々な角度から触れてきましたが、今回は授業の段取りを公開します。
主に、日本語教育・日本語学習支援に携わっている方々にとって何かの参考になれば幸いです。
では。

【書前】
・日本語学習ウェブサイト「ひろがる」の「書道」や「小学校の書道」などを見せスキーマを活性化させる。
・書道について、書き初めについて、道具について、書き方について等、諸説明・諸注意をする。

【書中】
・「ひろがる」の「基本の字」を見せながら永字八法を練習させる。
・上記練習後、「今年の目標」か「好きな言葉・漢字」のいずれか一方、時間があれば両方を書かせる。
　書かせる際には「習字のお手本変換ツール」等を紹介し、お手本を見ながら書くように指導する。



【書後】
・自分の作品から一つを選び、その作品をクラス全員の前で発表・解説させる（昨年・今年はSlack内で）。
・上記の作品を提出させ、授業後学校の廊下に掲示する。



もう10年ほど継続して行ってきたことによって、以前から見れば大分洗練されてきたように感じます。
準備と片付けの大変さを補って余りあるほど学生たちが喜んでくれる、この書き初めの授業。
今後も残すものは残し、変える部分は変え、よりよい形にアップデートし続けられればと思っております。


（瀬戸）