仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

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仙台国際日記(ブログ)

地元紙に学生の投書が掲載されました!#3

2021.02.17

地元紙・河北新報の「声の交差点」という投稿コーナーに、当校の学生7名の投書が掲載されました。
これは9月に中上級のクラスで行った作文の授業で、テーマを「投書」にしたことが始まりです。
掲載されることを最終的な目標に、日本での生活の中で感じることを自由に書いてもらいました。

その結果、11月から1月にかけての7回に分かれて、7名の「声」が紙面の一角に彩りを添えました。
事情があって全員分をここでご紹介はできませんが、4名分について4回に分けてご紹介しています。
1回目はこちら、2回目はこちらからご確認ください。
3回目の今回は、ネパールのビナさんの「声」です。


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■客の励ましに心奮い立つ
グルン・ビナ 24歳
(仙台市宮城野区・留学生)
 ネパールから日本に来て1年1カ月になりました。日本に留学するのは夢でした。日本に来た時は興奮と同時に緊張しました。
 日本語は難しくて、最初は漢字の読み方ができませんでした。頭の中では上手に日本語を話すことができるのに、なぜか口を開けると、壊れた言葉しか出てきませんでした。それが怖かったです。
 「言うつもりの言葉は知っているのに、どうして私にはできないのだろう?」。多分、多くの留学生が、こう考えていると思います。
 来日して3カ月後に、コンビニでアルバイトを始めました。自信がなくて不安でミスばかりしました。ミスをするたびに硬直してしまい、店長が私の代わりに謝ってくれました。
 自分が嫌で、どうすればよいのかずっと迷っていました。次から次へと、失敗が続き、お客様と目が合うのが怖かったです。
 でも、ある日、お客さまが私に「日本語が上手だね。頑張ってね」と言ってくれました。それを聞いて、うれしくて誰にも見えないように泣きました。
 それからは少し自信を持つようになりました。優しいお客さまからの励ましに対する私の返事は一つです。それは「はい!頑張ります」です。


彼女のように、コンビニでアルバイトに励む留学生は、当校にも少なくありません。
言語等の原因で小さなトラブルが生まれることもあるかとは思いますが、温かく接していただけると幸いです。
最終回となる次回は、ロシアのベロニカさんの投書をご紹介します。



(瀬戸)

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